~土間リビングのある暮らし~
現代の新築住宅とは無縁なイメージのある土間の間取りですが、
上手に取り入れるとおしゃれで便利なリビングをつくれます。
今回は、おしゃれな土間リビングのメリット・デメリットを事例とともにご紹介いたします。
土間リビングとは?
土間はもともと日本建築で使われていた間取りで、
外から靴のまま入れる三和土(たたき)やコンクリート床のことを指します。
昔の日本家屋では、玄関から居間の前を通り、台所まで靴のまま出入りできる土間レイアウトが一般的でした。
ライフスタイルの変化とともに見かけることが減ってしまいましたが、
現代の住まいにもマッチする素敵な間取りです。
土間リビングのメリット
メリットとして次の5つが挙げられます。
・汚れやキズに強い
コンクリートやタイル仕上げの土間リビングは、
一般的なフローリングより防汚・防キズ性能が高い点が大きなメリットです。
土足での出入りや機械・重い荷物の移動など、キズが付きやすいシーンでも気兼ねなく使えます。
水濡れにも強いので、寒さに弱い観葉植物の冬季置き場にするのもおすすめです。
・メンテナンス費用と手間が少ない
一般的なフローリングは定期的なワックス塗布や、長く使ったときの張り替え費用がかかります。
土間リビングはこうした普段のメンテナンスが不要で、
耐久性も高いためリフォーム費用が掛からないのも魅力です。
タイル土間の場合は目地の打替えなどメンテナンスが必要になりますが、
タイル自体は長く使えるため費用を抑えられます。
・オリジナリティのある空間になる
一面フローリングのリビングとくらべると、土間リビングはオリジナリティの高いおしゃれな印象が強くなります。
「珍しい=おしゃれ」ということではありませんが、
ライフスタイルを反映させた自分だけのリビングは、お気に入りの一部屋になり得ます。
普通の間取りプランにピンと来るものが無いときは、選択肢の一つとして土間リビングを検討してみるといいかもしれません。
・庭とバリアフリー化ができる
土間リビングはお庭への窓を開けて、フラットなバリアフリー空間にすることも可能です。
お庭との一体感が生まれて、リビングに大きな解放感が出るのが魅力的です。
天気のよい時期は掃き出し窓を開放して、お庭をアウトドアリビングとして活用できるのも素敵です。
・夏場はひんやり気持ち良い
ひんやりした感触のある土間リビングは、暑い夏場を涼しく過ごせる点もメリットの一つです。
土間に直接座ることはあまりありませんが、
リビングの広い面積を土間にすると空間全体の暑さ緩和が期待できます。
犬や猫を飼われている場合、ペットの暑さをしのぐお気に入りの場所になるかもしれません。
土間リビングのデメリット
コンクリートやタイルで仕上げる土間リビングは、冬場になると冷えを感じやすい点はデメリットです。
素足で過ごすことはないと思いますが、床下空間がないため地面からの冷気が伝わりやすくなります。
また、土間リビングはフローリングのようにカーペットやラグで直接座ったり横になったりするのは不向きです。
ですので、リビングに部分的に作って趣味を楽しむことをおすすめします。
まとめ
現代のライフスタイルにもマッチする土間リビングは、自分らしい家づくりを目指す方におすすめの間取りです。
ハードルが高いイメージのあるデザインですが、
自由度が高い建築家との住まいづくりなら使いやすくおしゃれなお部屋をつくれます。
コラムを参考に是非検討してみてください。