【モデルハウス連載vol.1】 なぜ、今“性能向上リノベーション”なのか?

こんにちは、雅の家です。
8月1日のモデルハウス公開に向けて、5回連載で住まいづくりのヒントをお届けします。
第1回は「なぜ、今“性能向上リノベーション”なのか?」というテーマです。
変わる暮らし、変わる住まいの価値
近年、特に50〜60代の方々から「これからの暮らしを見直したい」「今の住まいが寒い・暑い」といった声をいただく機会が増えています。家族構成やライフスタイルが変化し、家に求めるものが大きく変わってきたのを感じます。
たとえば、お子さんが独立したことで使わなくなった部屋があったり、老後を見据えてバリアフリーにしたいといったご相談もあります。一方で、住み慣れた場所でこれからも安心して暮らしたいというお気持ちも根強い。こうした中で注目されているのが「性能向上リノベーション」です。
見た目だけじゃない
性能向上リノベーションとは、見た目を美しく整えるだけでなく、断熱・気密・耐震といった住宅性能を向上させ、快適性・安全性・経済性を高めるリフォームのことです。中でも「断熱性能の改善」は、暮らしに直結する大きな変化をもたらします。
たとえば、冬の寒さや夏の暑さを我慢しなくていい生活。ヒートショックのリスクが減り、冷暖房の効率が上がることで光熱費も削減されます。また、結露やカビの発生を抑えることで、健康的な室内環境にもつながります。これらの変化は、見た目のリフォームでは得られない「本当の住み心地の改善」です。
さらに見逃せないのは、断熱性がもたらす暮らしの質の変化です。たとえば、冬の朝にベッドから出るのが苦ではなくなったり、廊下やトイレに行くのが億劫でなくなったり。家全体の温度差が少ないことで、住まいの中での移動が自然で快適になるのです。リビングに家族が自然と集まり、会話が増えるといった心理的な効果も期待できます。
モデルハウスで体感
今回のモデルハウスは、築年数の経過した中古住宅をベースに、断熱等級6相当を目指して性能向上リノベーションを施した住まいです。外壁・床・天井に断熱材を施工し、窓まわりには内窓や高性能サッシを導入。気密性にも配慮し、熱の出入りを最小限に抑えました。
私たちがこのモデルハウスをつくった最大の理由は、性能向上リノベーションの良さを“体感”していただきたいからです。文字や数字では伝わりにくい「空気の質」「温度のやわらかさ」「音の静けさ」などを、実際の空間で感じていただければ、住まいの見方が変わるかもしれません。
体感とは、単なる“確認”ではありません。家に入った瞬間の静けさ、床に触れたときの温度、室内に流れる空気のやわらかさ。そのひとつひとつが、これまでの住まいでは得られなかった「心地よさ」として記憶に残るものです。
50代、60代という人生の節目で、これからの暮らしを見つめ直したい方へ。住み慣れたエリアにある住まいを活かしながら、より快適で自分らしい暮らしを叶えるためのヒントが、ここには詰まっています。
次回は、そんな住まいの快適さを支える「断熱性能」について、より詳しくお届けします。どうぞお楽しみに。