vol.1なぜ、今“性能向上リフォーム”なのか?
 
              「見た目を変える」だけでは足りない時代へ
これまでのリフォームは、間取りやデザインを整える「見た目の改善」が中心でした。
けれども近年は、光熱費の高騰や猛暑・寒波の影響、そして健康への意識の高まりから、住まいに求められる価値が変わりつつあります。
「冬に寒くない」「夏にエアコンをつけてもすぐ効く」──そんな“快適さ”そのものをつくること。
それが今注目されている性能向上リフォームです。
中古住宅を「生まれ変わらせる」
私たちが取り組む性能向上リフォームは、既存の建物を壊さずに、断熱・気密・耐震などの基本性能を底上げし、長く安心して住み続けられる家へと再生することを目的としています。
築年数を重ねた家ほど、断熱や窓の性能が不十分なケースが多く、「夏は暑くて冬は寒い」「結露やカビが気になる」といった悩みが少なくありません。
見た目を整えるだけでは、本当の快適さにはつながらないのです。
性能を高めることで得られるもの
- 冬の寒さ・夏の暑さに左右されない快適な室温
- ヒートショックや結露のリスクを軽減し、健康的な暮らし
- 冷暖房効率の向上による光熱費の削減
- 長く住み継げる安心感
見た目だけでなく「住み心地」まで変わる──これこそが性能向上リフォームの本質です。
なぜ「断熱」に注目しているのか
数ある性能の中でも、断熱は暮らしに最も直結する要素です。
外気温の影響を受けにくくすることで、部屋ごとの温度差を小さくし、家中どこにいても快適な環境をつくり出せます。
たとえば大森モデルハウスでは、築32年の中古住宅を活かしながら、外壁・床・天井・窓まわりまで断熱改修を行いました。
結果、改修前UA値1.28 → 改修後0.44(断熱等級6相当)へと改善。
床暖房を使わなくても冬に暖かく、夏もエアコン1台で快適な住まいを実現しています。
「これからの住まい」に必要な視点
これからのリフォームに求められるのは、見た目の美しさと性能の両立です。
どちらか一方ではなく、両方が揃ってこそ“長く愛せる家”になる。
私たちは、その両立を大切に考えています。
性能向上リフォームは、ただの流行ではなく、「これからの暮らしを支える新しい標準」です。
まとめ
「今の家を、もっと快適に」「これから先も、安心して暮らせるように」。
その思いを形にするのが性能向上リフォームです。
次回のVol.2では、住まいの性能を数値で見るための基準──UA値と断熱等級について詳しく解説します。
 
        